- せいし
- I
せいし【世子・世嗣】諸侯のあとつぎ。IIせいし【制止】相手の言葉や行動をおさえ, とどめること。III
「発言を~する」
せいし【制詞】(1)戒めのことば。(2)「制の詞(コトバ)」に同じ。IVせいし【勢至】「勢至菩薩」の略。Vせいし【姓氏】(1)姓(カバネ)と氏(ウジ)。 氏姓。(2)「名字(ミヨウジ)」に同じ。VIせいし【成歯】乳歯が抜けたあとに生える歯。 永久歯。VIIせいし【整枝】樹木の枝を目的に合わせて, 切ったりたわめたりして形を整えること。VIIIせいし【旌幟】はた。 のぼり。IXせいし【正使】中心となる使者。 主たる使者。Xせいし【正史】(1)国家によって編纂(ヘンサン)された正式の歴史書。⇔ 外史⇔ 稗史(2)中国の紀伝体で書かれた歴史書。 特に「史記」を初めとする歴史書二十四史をさす。 これに「新元史」を加えたものを二十五史とよぶ。XIせいし【正矢】近世の和算における八線表(三角関数表)で, 1 からある角の余弦を引いたもの。 1-cosθ をいう。→ 余矢XIIせいし【正視】まっすぐに見つめること。 対象を正面から見つめること。XIII「~するにしのびない」
せいし【生歯】〔周礼(秋官・司民)〕(1)ことし生まれた子。 当歳の子。(2)転じて, 国民。 人民。XIVせいし【生死】生きることと死ぬこと。 いきしに。 しょうじ。XV「~不明」「~にかかわる」「~を共にする」
せいし【生祠】その人の徳を慕い, 存命中から生き神としてまつったやしろ。XVIせいし【生紙】⇒ きがみ(生紙)XVIIせいし【省思】自らの行為をかえりみて考えること。XVIII「其事の本末を~して以為らく/花柳春話(純一郎)」
せいし【精子】生物の雄の生殖細胞。 小形で運動性に富む。 大部分の動物の精子は頭部・中片部・尾部からなり, 形は種によりさまざま。 動物のほか植物の一部(コケ・シダ類・イチョウ・ソテツなど)にもみられる。 精虫。XIXせいし【精翅】鱶(フカ)のひれを煮て, 筋をとって製した食品。 中国料理に用いる。XXせいし【聖旨】天子の意見。 帝王の考え。XXIせいし【製糸】繭を煮て糸を繰り, 数本集めて一本の糸にする工程。XXII「~業」
せいし【製紙】紙を製造すること。XXIII「~工場」
せいし【西施】中国, 春秋時代の越の美女。 越王勾践(コウセン)は呉王夫差の色好みを知って西施を献上した。 呉王はその色香に迷って政治を怠り, 越に滅ぼされた。~の顰(ヒソ)みに倣(ナラ)う〔西施が胸を病み, 胸をかかえて顔をしかめるのを見た醜女が, 自分もそのしぐさを真似れば美しく見えると思って顔をしかめたところ, 人が気味悪がったという「荘子(天運)」の寓話から〕むやみに人の真似をして物笑いとなること。 また, 人の真似をしたものであることを謙遜していう場合に使う。 西施捧心(ホウシン)。 単に「顰みに倣う」とも。XXIVせいし【西詩】西洋の詩。XXVせいし【誓子】⇒ 山口誓子XXVIせいし【誓紙】誓いの言葉を書いた紙。 起請文(キシヨウモン)。XXVIIせいし【誓詞】誓いの言葉。 誓言。XXVIIIせいし【青侍】〔「あおざむらい」の音読〕公卿の家に仕えた六位の侍。 青色の袍を着ていたところからいう。XXIXせいし【青史】〔昔, 紙のない時代, 青竹を火で炙(アブ)って青みを除いた竹簡に書きつけたことから〕記録。 歴史書。XXXせいし【青糸】(1)青色の糸。 新芽をふいた柳の枝にたとえる。(2)美しい黒髪をたとえていう語。XXXI「~の髪疎(オロソ)かにして/太平記 6」
せいし【青紫】(1)青と紫。(2)青綬と紫綬。(3)〔漢書(夏侯勝伝)〕公卿の衣冠の色。 公卿の地位。 高位高官。XXXII「~堂上に陰映して, 天極に星を列ねたり/太平記 11」
せいし【静思】静かに思うこと。 静かに考えること。XXXIII「~黙考の学者/うづまき(敏)」
せいし【静止】(1)動かず, じっとしていること。(2)物体がその位置を変えないこと。⇔ 運動
Japanese explanatory dictionaries. 2013.